
前回の「媒介」と「買取」の売却の流れを比較すると、「買主」「売却手続期間」の違いが特徴として見てとれます。
また、「媒介」と「買取」の場合では「売却価格」の違いも特徴としてありますので、それらの違いがどのように影響するか詳しく見ていきましょう。
【媒介】の場合
買主: 主に個人のお客様
売却手続き期間: 一から買主を探すため買取の場合よりも売却手続きが完了するまで時間がかかる
売却価格: 不動産市場の相場価格で売却できる可能性がある
【買取】の場合
買主: 不動産会社
売却手続き期間: 不動産会社が購入するため早期に手続きが完了できる
売却価格: 媒介と比べると場合よっては売却価格が低くなることがある

POINT◆買主が違う
媒介の場合、買主は主に個人のお客様となります。
そのため購入した不動産の利用方法は、多くがご自身でお住まいになるために購入する「実需」での利用がほとんどです。
その一方、買取の場合、買主は不動産会社となります。
不動産会社は、利用されていない土地・建物やマンションを購入し、不動産の開発・建設やリノベーションなどの付加価値を付け、再度販売をおこなう事業目的で購入する違いがあります。
POINT◆売却手続期間が違う
媒介の場合、買主は個人のお客様となるため、一から購入希望者を探す必要があり、広告・販売期間を想定しなければなりません。
また、媒介では、不動産会社は3ヵ月程度を目安に不動産売買契約の締結に至ることを想定した売却査定価格をご提案しますが、不動産の市場相場から乖離した売り出し価格を設定した場合や不動産の立地条件、破損・汚損の状態などの状況によっては、不動産売買契約の締結に至るまでに3ヵ月以上の時間を要することも決して珍しくはなく、長い場合は1年を経過することもあります。
そして、広告・販売活動により具体的な購入検討者が見つかった場合でも不動産売買契約へ進めるためには、買主との契約条件や引渡し期限などの諸条件の折衝も必要となりますので、売主の売却ご希望条件だけでは契約を進めることが難しいことや無事不動産売買契約を締結した後も最終的に売却手続きが完了する「残金決済・引渡し」までは、通常2~3ヵ月が必要となります。
そのため「媒介」の場合は、不動産を現金化できるまで、一定の売却手続期間が必要となるのです。
一方で、買取の場合、買主は不動産会社となるため、仲介の場合のように一から購入希望者を探す、広告・販売活動を必要としません。
そのため販売期間が不要となり、短期間で売却手続きが完了することとなるのです。
また、不動産のプロである不動産会社が買主となり、売主と直接契約条件を調整することで、売主の様々な売却ご事情に対応した売却スケジュールで進めることが可能となることや、ローン解約による契約解除などの不測の事態の発生のリスクも低いことから、当初想定した売却スケジュールが変動することなく、より安心・安全に不動産の売却が可能となります。

今回のまとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「媒介」と「買取」の違いについてご紹介させていただきました。
次回は買取のメリットとデメリットについてご紹介しますので、お楽しみに♩
もしご不明な点がございましたら、弊社「不動産のビッグ旭川エステートセンター」まで、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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